制御工学用語の基礎知識

「制御工学って一体なんですか？」とよく聞かれることがあります。

そんなときは非常に砕けた言い方ですが、

「制御工学とは相手をこちらの思いどうりに操ってしまう学問です。」

と答えると、結構良くわかってもらえるようです。

ただし、これだけしか言わないと

「それなら、人の脳を操って世界制服ができるのか？」

などという、つっこみが返ってくることがあります。

もちろん、そんなことはできません（「雑誌ムー」によると人間の脳に、ある一定の周波数

の波をあびせると・・・という話はここでは却下。）ので、さらにこのように答えます。

「ただし、操ろうと思っている対象の因果関係が良くわかってないと制御できません。

ですから、例えばUFOや幽霊や人間の脳などという得たいの知れないものは数式化が不可能

ですので制御できないのです。」

ここまで言うと、相手も「なるほど！」と思ってくれます。

メカトロニクス(mechatronics)とは、メカニクス(mechanics)とエレクトロニクス

(electronics)を組み合わせてできた合成語です（昔はこのことを「機電一体化」と言っ

ていました）。これは、機械の運転・制御の技術の中に電子・情報の技術を取り入れ、高速

・高精度・新機能の実現と、機械の小型化・知能化を行なう技術のことを言います。

例えば、メカトロニクスの技術によって産まれた製品にＮＣ工作機械や多関節ロボット、

電子制御エンジン、ＩＣ（集積回路）製造装置などがあります。