制御工学実験III
Control Engineering Laboratory III
制御工学コース 第3年次 後学期 必修 1単位
担当教官名 小林 敏弘、坂本 哲三、大屋 勝敬
平成11年4月20日更新
- 目的
3年次前期までに習った理論と実験を土台として、
自動制御系の動特性推定とパラメータの最適化の実験を行う。
この実験では、すべて閉ループ系を取扱い、
初めに個々のプロセスの動特性を決定し、
種々の知識を集成して調節計のパラメータを決定する。
この実験を通じて具体的な制御系の構成法、設計法を学ぶことができ、
また制御工学に関する知識の整理、理解を習得することができる。
- 授業計画
第1週目に実験書を配布し、
各実験内容およびレポートの書き方についての講義を行う。
第2週目から約10班に分かれ,
以下の実験項目(A)あるいは実験項目(B)の各実験を行う。
各実験では、1週目に制御対象の同定実験を行い、
2週目に実験データの整理ならびに制御系の理論的な設計を行う。
そして3週目に制御実験を行う。
また制御実験から2週間後にレポートを提出させ、
数週にわたり内容に関する質問、あるいは加筆・修正箇所の指示を行う。
- 実験項目(A)
- (1) 倒立振子の制御
- (2) サーボモータの制御
- (3) 温度制御
- 実験項目(B)
- (1) レベル制御
- (2) サーボモータの制御
- (3) 熱伝導プロセスの動特性決定と制御
- 評価方法
全実験に対するレポートの内容を総合的に評価する。
- 履修上の注意事項
- 実験の理解を深めるため、各実験前に関連する文献を読んでおくこと。
- 各種の動特性決定法、制御手法を用いるため、
3年次前期までの制御関係の講義・演習・実験を
履修していることが望ましい。
- 教科書・参考書(教科書:1、参考書:2)
- 制御工学実験V実験書
- 3年次前期までの制御関係の講義などで用いた教科書