機構及び制御
Mechanism and Control
制御工学コース 第2年次 前学期 選択必修 2単位
担当教官名 加藤 了三
平成11年4月20日更新
- 目的
化学プラント、ロボット、あるいは発電プラントなど、
どのようなシステムにおいても、
それを思いどおり運転するためには制御技術が必要不可欠である。
さらに、システムの制御法を考えるにあたっては、
まずシステムのモデルを構築する必要があり、
このモデルが制御方法を検討する基礎となる。
本講義では、制御工学への入門講座として、
代表的なシステム(機械システム、電気システム、化学システム)
のモデリング法を解説することにより、
これらいずれのシステムも統一的に記述できることを講義する。
- 授業計画
- 制御とは何か
- 制御システムの実例
- ブロック線図
- 水位系のモデリングT
- 水位系のモデリングU
- 力学系のモデリングT
- 力学系のモデリングU
- 電気系のモデリングT
- 電気系のモデリングU
- 化学系のモデリング
- 物理系のアナロジー
- 状態方程式
- 総括など
- 評価方法
基本的には、期末試験の結果を重視するが、
適時行うレポート内容も評価の対象とする。
- 履修上の注意事項
本講義を十分理解するためには、
「物理学I」の科目をよく理解しておくと有利である。
なお、本講義内容とは必ずしも直結しないが、
制御工学を学ぶためには、「線形代数学」、「幾何学」、「解析学I、II」、
「計測制御基礎」は極めて重要であることを強調しておきたい。
- 教科書・参考書(教科書:未定、参考書:1〜5)
- 示村悦二郎:自動制御とはなにか(コロナ社)
- 斉藤 正男:工学システムの基礎(昭晃堂)
- 椹木 義一:わかる自動制御(日新出版)
- F.H.Raven:Automatic Control Engineering(McGraw-Hill)
- C.M.Close, D.K.Frederick:Modeling and Analysis of Dynamic Systems(Houghton Mifflin Co.)