制御系解析

Analysis of Control Systems
制御工学コース  第2年次  後学期  選択必修  2単位
担当教官名 山下 忠

平成11年4月20日更新


  1. 目的
  2. 本講義では、動的システムの特性表現およびその応答解析を通して、 制御系解析の基本的手法を習得することを目的とする。 まず具体例により制御系の一般的構成を理解させ、 制御対象となる各種物理系のモデリングの基本的方法を学ぶ。 線形常微分方程式で表される動的モデルの制御工学的定式化を説明し、 ラプラス変換による応答解析法を習得せさ、 応答特性の物理的解釈を通して、制御系の特性解析の基本概念を理解させる。


  3. 授業計画
    1. 制御系の例と制御系の一般的構成
    2. 関係式の図的表現 − ブロック線図、信号伝達線図
    3. 各種物理系のモデリング法 − 機械系、電気系、プロセス系、等価回路
    4. 制御的モデル表現 − 伝達関数法、状態変数法
    5. ラプラス変換による応答計算
    6. 応答特性の物理的解釈 − 過渡応答、定常応答、安定性

    なお、本講義の内容に関連した演習を 「制御工学演習U」 で並行に行い、問題を自ら解くことにより、理解を一層深める。


  4. 評価方法
  5. 学期の中間および期末の試験結果より評価する。 評価結果は、原則的に合格あるいは未履習とするので注意のこと。


  6. 履修上の注意事項
  7. 制御工学コースの学生は、 「制御工学演習U」と並行して履修すること。 また、「工業数学」、 「機構及び制御」および 「計測工学」の科目を修得しておくことが望ましい。


  8. 教科書・参考書
  9. 教科書は、各年度で変える予定で、開講前に指示する。

    参考書

    1. 相良節夫:基礎自動制御(森北出版)
    2. 辻井茂雄、鎌田一雄:演習ラプラス変換(共立出版)
    3. Ogata,k:System Dynamics.(Prentice-Hall)


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